守護の書: The Book of Protection(3件)
ヘルマン・ゴランツ(Hermann Gollancz)
1912年
ユダヤ教のラビで学者でもあったゴランツが、3つのシリア語の写本を元に魔除け、呪文、祈祷文などをまとめたもの。
ヘルマン・ゴランツ(Hermann Gollancz)
1912年
ユダヤ教のラビで学者でもあったゴランツが、3つのシリア語の写本を元に魔除け、呪文、祈祷文などをまとめたもの。
「悪魔の偽君主論」とも。悪魔とその召喚方法について記した魔術書。ヨハン・ヴァイヤー(Johann Weyer)の「悪魔による眩惑について(De praestigiis daemonum)」(1577年第五版)に付された補遺が初出。「ゴエティア」との関連が指摘される。
おそらくヘブライ語で1世紀か2世紀頃に書かれたものだが、現在はスラヴ語の写本のみ伝わる。アブラハムの昇天まで生涯をつづったもので、一部は旧約聖書の「創世記」と同じ場面の別解釈を含む。
18世紀頃
大英図書館所蔵、Lansdowne 1202を代表的な写本とするグリモア。「レメゲトン(ソロモンの小さな鍵)」の「アルマデルの術」とは内容が異なり、「グリモリウム・ウェルム(真正奥義書)」からの借用とみられる文が多い。
ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ(Heinrich Cornelius Agrippa von Nettesheim)
1531~1533
「隠秘哲学」とも。三部作で中世の魔術伝承の諸説や数々の写本を統合し列挙した包括的な概説書。
ユダヤ教およびキリスト教の正典
アーサー・エドワード・ウェイト(Arthur Edward Waite)
1911年
「レメゲトン(ソロモンの小さな鍵)」や「グリモリウム・ウェルム(真正奥義書)」といった主要な魔術書(グリモア)を分析しまとめた文献。
黒魔術、とくに悪魔の召喚術について書かれた魔術書。1521年 1522年、ないし1421年の写本に基づくとうたわれているが、1702年に作成されたものと考えられている。
1517年にエジプトのアリベック(Alibeck)が著したと謳われている黒魔術の魔術書。実際は18世紀半ばに記されたものと考えられている。
コラン・ド・プランシー(Jacques Collin de Plancy)
1818年
ヨーロッパを中心に世界の悪魔や迷信について記した辞書形式の文献。情報量も項目数も多いが、著者は専門家ではないため誤りも多く指摘されている。しかし「ルイ・ル・ブルトン(Louis Le Breton)」による挿絵は後世の悪魔のイメージに大きな影響を与えた。
ロベール・アンブラン(Robert Ambelain)
1951年
オカルト、占星術の研究家でありフリーメイソンのメンバーでもあった著者が過去の神秘主義組織の儀式やカバラ文献などを元に、カバラの象徴や理論、またそれを実際に運用するための具体的な技法(テウルギア)について著したもの。
古代ローマやギリシャの伝統的な巫女(シビュラ)からの託宣、という形でユダヤ教やキリスト教の予言をまとめたもの
キリスト教の正典。
ヨハンネス・トリテミウス(Johannes Trithemius)
1606年
「暗号記法」、「秘密記法」とも。出版は死後の1606年だが、それ以前にアグリッパなどが写本を読んでいる。精霊や天使の名前を交えた魔術・呪文が散りばめられた書物と考えられていたが、暗号理論や情報隠蔽技術(ステガノグラフィー)の先駆的文献であり、呪文や天使名は暗号鍵や識別子として機能している。しかし後世の悪魔学に多大な影響を与えた。
偽フィロン(Pseudo-Philo)
紀元50年〜150年頃に哲学者フィロンを騙る者によって書かれた、天地創造からサウル王の死までの歴史。
15世紀ないし、16世紀の仏語の精霊召喚魔術書。精霊といっても列挙される名前はほかの魔術書では悪魔とされるもの。「悪魔の偽王国」や「レメゲトン(ソロモンの小さな鍵)」などに影響を与えたと考えられている。
ヘブライ語、アラム語で書かれたカバラの聖典。複数の書物の集合体であり、旧約聖書の記述を神秘主義的な視点から解釈する。
マグレガー・メイザース(Samuel Liddell MacGregor Mathers)
1889年
著者により大英博物館(現大英図書館)に所管されていた7篇の手稿本を基に再編した英訳版の魔術書。
「ソロモンの遺訓」とも。ソロモン王の神殿建設や悪魔の使役について語られる。
エノクが体験した天界の様子や天使についての話や天使の堕落(グリゴリ)について語られている。
紀元1世紀後半頃に成立したとされる偽典。エノクが10層の天を巡って神と対話し、再び地上に戻って息子たちにその教えを説くまでの経緯が記される。
エノクがメタトロンに変容する過程が記されている。ヘハロト文献に類するもの。
ユダヤ教の口伝律法や学者達の議論を収めた6部構成の議論集。
アダム・マクリーン(Adam McLean)
1982年
大英図書館所管の手稿本(MS Harley 6482)を底本とし解説を加えたもの。
原初のカタカナ転写で「セーフェル・ラジエル・ハ マラク」とも。天使「ラジエル(Raziel)」がアダムに啓示された書と謳われるカバラ系のグリモア。
マリウス・マルクス(Marius Malchus)
1927
堕天使である「トゥリエル(Turi'el)」(=トゥレル)や精霊を召喚する術について記されたグリモア。1518年ごろ書かれたと謳われているが近年の創作だと考えられる。
語義はおおよそ「昼に照らされる夜」の意味を持つギリシア語。テュアナのアポロニウス(Appolonius of Tyana)が執筆したと謳われる魔術書。
預言者エレミヤの弟子バルクの名を借りて後世に書かれた黙示録的文献。シリア語で伝わる「第2バルク書」と、ギリシア語で伝わる「第3バルク書」がある。いずれもバルクが直接書き留めた記録ではなく、ユダヤ教や初期キリスト教の思想を背景に、神の啓示を物語形式で記したもの。
4世紀から7世紀頃に成立。7つの天にある「宮殿(ヘハロト)」を順に通り、神の玉座へと到達するまでが記されている。
語義は「週の七日」。曜日に対応する天使を召喚するための儀式などについて記されている。アバノのピエトロ(Pietro d'Abano)作と謳われる魔術書だが、刊行されたのは16世紀頃だとされている。
ホノリウス3世(1150-1227)によって書かれたと謳われるこのグリモアはしかし17世紀以降に書かれたもので、「ソロモンの鍵」や「グリモリウム・ウェルム(真正奥義書)」に類するものである。
当時の魔術師が協議してまとめたという体裁をとる魔術書。テーベのホノリウスなる人物により書かれたと謳われている。
フランシス・バレット(Francis Barrett)
1801年
オカルティストであったバレットが、当時入手困難だったルネサンス期の魔術文献などを収集・整理し、体系化した書物。
名前に反して、実際には『アダムとエバの生涯』(Life of Adam and Eve)のギリシャ語版となっている。
「旧約聖書」のモーセ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)に続く、失われた続編であると主張するグリモア。18世紀にドイツで出版された。
「小創世記(Little Genesis)」とも呼ばれる。創世記から出エジプト記までが正典とは違う視点で記されている。
全5部で構成される、魔術、神秘、魔法に関する編者不明の魔術書。17世紀半ばに、それ以前の資料から編纂されたものと考えられる。