本書 |
022 |
- 句句廼馳
- くくのち
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- 意味
- 木を司る神。ククは木々の意、ノは助詞、チは霊威、精。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C00・S05C06
- 詳細
- 久久能智神
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023 |
- 草野姫
- かやのひめ
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- 意味
- 草や野を司る神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C00
- 別称
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- 野槌
- のつち
- S05C00
- 詳細
- 野椎神
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- 野槌
- のつち
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- 意味
- 「野の霊」の意。
- 出自
- 023草野姫の別称
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024 |
- 大日孁貴
- おほひるめのむち
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- 意味
- 大は美称、ヒルメは「日の妻(メ)」、日に仕える巫女の意か。ムチは貴い人の意。皇祖神であり太陽神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C00
- 026素戔鳴尊󠄁が大日孁貴の八坂瓊之五百箇御統(やさかにのいおつのみすまる)を噛み砕き吹いた霧から088正哉吾勝勝速日天忍󠄁穗耳尊󠄁・089天穗日命・090天津彥根命・091活津彥根命・092熊野櫲樟日命が成る
S06C00
- 自らの十握剣(とつかのつるぎ)を食べて087市杵嶋姫を、九握剣(ここのつかのつるぎ)を食べて086湍津姫を、八握剣(やつかのつるぎ)を食べて085田心姫を成す
S06C01,S06C03
- 026素戔鳴尊󠄁の八坂瓊之曲玉(やさかにのまがたま)を噛み砕き、瓊端(たまのはし)を噛み砕き吹いた息吹から087市杵嶋姫を、瓊中(たまのなか)を噛み砕き吹いた息吹から085田心姫を、瓊尾(たまのお)を噛み砕き吹いた息吹から086湍津姫を成す
S06C02
- 別称
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- 天照大神
- あまてらすおほみかみ
- S05C00
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- 天照大日孁尊󠄁
- あまてらすおほひるめのみこと
- S05C00
- 詳細
- 天照大御神
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- 天照大神
- あまてらすおほみかみ
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- 意味
- 天上から照らす大いなる神の意。
- 出自
- 024大日孁貴の別称
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- 天照大日孁尊󠄁
- あまてらすおほひるめのみこと
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- 出自
- 024大日孁貴の別称
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025 |
- 月弓尊󠄁
- つくゆみのみこと
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- 意味
- 月を司る神。ユミは読み(ヨミ)から転化した発音だと考えられ、この場合のヨミは数を数える事。月齢を象徴する神名。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C00
- 別称
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- 月夜見尊󠄁
- つくよみのみこと
- S05C00
-
- 月讀尊󠄁
- つくよみのみこと
- S05C00
- 詳細
- 月読命
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- 月夜見尊󠄁
- つくよみのみこと
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- 出自
- 025月弓尊󠄁の別称
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- 月讀尊󠄁
- つくよみのみこと
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- 出自
- 025月弓尊󠄁の別称
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026 |
- 素戔鳴尊󠄁
- すさのをのみこと
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- 意味
- スサは「すさまじい」の語幹で手のつけられない様、或いは出雲風土記にも見える地名「須佐」か。荒ぶる男の神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C00
- 024大日孁貴が素戔鳴尊󠄁の十握剣(とつかのつるぎ)を噛み砕き吹いた霧から085田心姫・086湍津姫・087市杵嶋姫が成る
S06C00
- 自らの八坂瓊之五百箇御統(やさかにのいおつのみすまる)を食べて088正哉吾勝勝速日天忍󠄁穗耳尊󠄁・090天津彥根命・091活津彥根命・089天穗日命・092熊野櫲樟日命を成す
S06C01
- 天に昇ろうとした時に093羽明玉を成す
S06C02
- 自らの左の髻(もとどり)の五百箇御統(いほつのみすまる)を含み左の手に吐いて088正哉吾勝勝速日天忍󠄁穗耳尊󠄁を、右の髻の五百箇御統を含み右手に吐いて089天穗日命を、頚(みくび)の五百箇御統を含み、左の臂(ただむき)に吐いて090天津彥根命を、右の臂(ただむき)に吐いて091活津彥根命を、左足に吐いて41:熯速日神を、右足に吐いて092熊野櫲樟日命を成す
S06C03
- 自らの左の髻(もとどり)の五百箇御統之瓊(いほつのみすまるのたま)の端を噛んで左の掌(たなごころ)に置いて088正哉吾勝勝速日天忍󠄁穗耳尊󠄁を、右の瓊を噛んで右の掌に置いて089天穗日命・090天津彥根命・091活津彥根命・041熯速日神・092熊野櫲樟日命を成す
S07C03
- 107奇稻田姫の夫
S08C00
- 107奇稻田姫とともに109大己貴神の親
S08C00
- 107奇稻田姫とともに110淸之湯山主三名狹漏彥八嶋篠の親
S08C01
- 107奇稻田姫とともに109大己貴神の六世の親
S08C02
- 111五十猛神の親
S08C04
- 112天之葺根神の五世の親
S08C04
- 111五十猛神・113大屋津姫命・114柧津姫命の親
S08C05
- 別称
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- 神素戔鳴尊󠄁
- かむすさのをのみこと
- S05C00
-
- 速素戔鳴尊󠄁
- はやすさのをのみこと
- S05C00
-
- 武素戔鳴尊󠄁
- たけすさのをのみこと
- S08C00
- 詳細
- 須佐之男命
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- 神素戔鳴尊󠄁
- かむすさのをのみこと
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- 出自
- 026素戔鳴尊󠄁の別称
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- 速素戔鳴尊󠄁
- はやすさのをのみこと
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- 出自
- 026素戔鳴尊󠄁の別称
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027 |
- 軻遇突智
- かぐつち
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- 意味
- カグは陽炎(かげろう)のカゲ、篝火(かがりび)のカガ、赫(かがよ)うのカガなどの語根で光輝を示す。ツは助詞、チは霊威、権威あるものの意。火を司る神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C02S05C06
- 028埴山姫の夫で030稚產靈の親
S05C02
- 014伊弉諾尊󠄁に斬られた時に剣の鐔(つみは=鍔)から滴った血より040甕速日神、041熯速日神が成る、或いはこれに次いで42 武甕槌神も成る。また剣の鋒(さき=剣先)から滴った血より043磐裂神・044根裂神・045磐筒男命が成る、或いは045磐筒男命・046磐筒女命が成る。また剣の頭(たかみ=柄)からした経った血より047闇龗・048闇山祗・049闇罔象が成る
S05C06
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で三段(みきだ)に斬られたうちの一段(ひときだ)が雷神(いかづちのかみ)に、一段が067高龗に、一段が068中山祗に成る
S05C07
- 014伊弉諾尊󠄁が軻遇突智を斬った時の血が滴った五百箇磐石より・043磐裂神・044根裂神・045磐筒男命・046磐筒女命・039經津主神が成る
S05C07
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時五段(いつきだ)に分かれ、首(かしら)より大山祗(066大山祗神)が、身中(むくろ)より068中山祗が、手より069麓山祗が、腰より070正勝山祗が、足より071䨄山祗が成る
S05C08
- 別称
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- 火產靈
- ほむすひ
- S05C02
- 詳細
- 火之迦具土神
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028 |
- 埴山姫
- はにやまひめ
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- 意味
- 土を司る女神。ハニは土器や染色に使う粘土。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C02
- 015伊弉冉尊󠄁の大便(くそ)より成る
S05C04
- 027軻遇突智の妻で030稚產靈の親
S05C02
- 別称
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- 埴山媛󠄁
- はにやまひめ
- S05C04
- 詳細
- 波邇夜須毘売神
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029 |
- 罔象女
- みつはのめ
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- 意味
- 水を司る神。ミツは水を指したらしい。ハは未詳。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C02
- 015伊弉冉尊󠄁の小便(ゆまり)より成る
S05C04
- 詳細
- 弥都波能売神
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030 |
- 稚產靈
- わくむすひ
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- 意味
- ワクは若の意、或いは食物を表すウカ(食)の転化したものか。ムスヒは霊妙な生産力。焼畑を起源とする農場の神。
- 系譜
- 027軻遇突智と028埴山姫の子
S05C02
- 詳細
- 和久産巣日神
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一書二 |
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- 火產靈
- ほむすひ
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- 意味
- ムスヒは霊妙な生産力の意。火によって色々なもの(土器など)を生まれることからの神名
- 出自
- 027軻遇突智の別称
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一書四 |
031 |
- 金山彥
- かなやまひこ
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- 意味
- 鉱物を司る神
- 系譜
- 015伊弉冉尊󠄁の吐(たぐり)より成る
S05C04
- 詳細
- 金山毘古神
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- 埴山媛󠄁
- はにやまひめ
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- 出自
- 028埴山姫の別称
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一書六 |
032 |
- 級長戶邊命
- しなとべのみこと
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- 意味
- シナトベは息長つ女(シナツメ)の意。風と息を司る女神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 別称
-
- 級長津彥命
- しなつひこのみこと
- S05C06
- 詳細
- 志那都比古神
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- 級長津彥命
- しなつひこのみこと
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- 意味
- 息長つ彥、つまり男神だが一対となるはずの女神である032級長戶邊命の別称として記載されている。
- 出自
- 032級長戶邊命の別称
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033 |
- 倉稻魂命
- うかのみたまのみこと
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- 意味
- ウカは食物の意。「倉」なのは「食」と誤ったものが後世に伝わったためか、稲の納屋のことか。穀霊神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 詳細
- 宇迦之御魂神
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034 |
- 少童命
- わたつみのみこと
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- 意味
- ワタは海。朝鮮語で海を意味するパタと関係があると思われる。ツは助詞、ミは精や神のこと。海の精霊たる神。「少童」の字を当てているのは海神、水神を子供が姿をしているとする伝承のためか。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 詳細
- 綿津見神
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035 |
- 山祗
- やまつみ
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- 意味
- 山を司る神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 詳細
- 大山津見神
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036 |
- 速秋津日命
- はやあきつひのみこと
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- 意味
- ハヤは敬称、アキは開きの意。ツは喉(のど)の古語「飲み門(ノミト)」は瀬戸のトと同じくものが通過する狭くなっている場所。つまりアキツで港の意。文中に「水門(みなそ)の神」と説明されている。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 詳細
- 速秋津日子神
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037 |
- 埴安神
- はにやすのかみ
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- 意味
- 土を司る神。028埴山姫と同神とも考えられるが、古事記で埴山姫に当たる波邇夜須毘売神(はにやすびめのかみ)と対になっている波邇夜須毘古神に当たる、つまり埴山姫と対となる男神か。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 詳細
- 波邇夜須毘古神
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038 |
- 啼澤女命
- なきさわめのみこと
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- 意味
- 水を司る神。サワは多いことを示す。つまり沢山涙を流す神の意。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁と015伊弉冉尊󠄁の子
S05C06
- 詳細
- 泣澤女神
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039 |
- 經津主神
- ふつぬしのかみ
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- 意味
- フツは物が切れる音、あるいは光るものの意か。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時の血が滴った五百箇磐石(いほついわむら)から生まれる
S05C06,S05C07
- 045磐筒男命と046磐筒女命の子
S09C00
- 詳細
- 経津主神
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040 |
- 甕速日神
- みかはやひのかみ
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- 意味
- ミカはミイカの略でミは御、イカは厳の意。ヒは霊力を示す。神々しく厳しく速い霊力の神の意。雷と刀剣を司る神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鐔(つみは=鍔)から滴った血より成る
S05C06
- 042武甕槌神の親
S05C06
- 128稜威雄走神の子
S09C00
- 041熯速日神の親
S09C00
- 別称
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- 甕速日命
- みかはやひのみこと
- S05C06
- 詳細
- 甕速日神
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041 |
- 熯速日神
- ひはやひのかみ
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- 意味
- 熯は乾くこと。乾かすのが速い霊力の神の意。火と熱の神
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鐔(つみは=鍔)から滴った血より成る
S05C06
- 026素戔鳴尊󠄁が自らの頚(みくび)の五百箇御統(いほつのみすまる)を含み、左の足に吐いて成す
S06C03
- 026素戔鳴尊󠄁が自らの右の五百箇御統之瓊(いほつのみすまるのたま)を噛んで右の掌(たなごころ)に置いて成る
S07C03
- 040甕速日神の子
S09C00
- 042武甕槌神の親
S09C00
- 別称
-
- 熯速日命
- ひはやひのみこと
- S05C06
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- 熯之速日命
- ひのはやひのみこと
- S06C03
- 詳細
- 樋速日神
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042 |
- 武甕槌神
- たけみかつちのかみ
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- 意味
- 猛々しい雷の神の意。
- 系譜
- 040甕速日神の子、或いは014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鐔(つみは=鍔)から滴った血より成る
S05C06
- 041熯速日神の子
S09C00
- 詳細
- 建御雷之男神
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- 甕速日命
- みかはやひのみこと
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- 出自
- 040甕速日神の別称
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- 熯速日命
- ひはやひのみこと
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- 出自
- 041熯速日神の別称
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043 |
- 磐裂神
- いはさくのかみ
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- 意味
- 磐を割く雷の神の意。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鋒(さき=剣先)から滴った血より成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時の血が滴った五百箇磐石より成る
S05C07
- 044根裂神とともに045磐筒男命・046磐筒女命の親
S09C00
- 詳細
- 石拆神
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044 |
- 根裂神
- ねさくのかみ
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- 意味
- 木の根を割く雷の神の意。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鋒(さき=剣先)から滴った血より成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時の血が滴った五百箇磐石より成る
S05C07
- 043磐裂神とともに045磐筒男命・046磐筒女命の親
S09C00
- 詳細
- 根拆神
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045 |
- 磐筒男命
- いはつつをのみこと
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- 意味
- ツは粒(ツブ)の古語。つまり雷に打たれた岩が粒と化すこと。男神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鋒(さき=剣先)から滴った血より成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時の血が滴った五百箇磐石より成る
S05C07
- 043磐裂神と044根裂神の子
S09C00
- 046磐筒女命とともに039經津主神の親
S09C00
- 別称
-
- 磐筒男神
- いはつつをのかみ
- S05C07
- 詳細
- 石筒之男神
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046 |
- 磐筒女命
- いはつつめのみこと
|
- 意味
- ツツは粒(ツブ)の古語。つまり雷に打たれた岩が粒と化すこと。女神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の鋒(さき=剣先)から滴った血より成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時の血が滴った五百箇磐石より成る
S05C07
- 043磐裂神と044根裂神の子
S09C00
- 045磐筒男命とともに039經津主神の親
S09C00
- 別称
-
- 磐筒女神
- いはつつねめのかみ
- S05C07
- 詳細
- 磐筒女命
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047 |
- 闇龗
- くらおかみ
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- 意味
- クラは谷、オカミは水神の意。つまり水を司る谷間の龍神のこと。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の頭(たかみ=柄)から滴った血より成る
S05C06
- 詳細
- 闇淤加美神
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048 |
- 闇山祗
- くらやまつみ
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- 意味
- クラは谷、ヤマツミは山を司る神の意。谷間に住む山神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の頭(たかみ=柄)から滴った血より成る
S05C06
- 詳細
- 闇山津見神
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049 |
- 闇罔象
- くらみつは
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- 意味
- クラは谷、ミツは水を指したらしい。ハは未詳。谷間に住む水神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が027軻遇突智を斬った時に剣の頭(たかみ=柄)から滴った血より成る
S05C06
- 詳細
- 闇御津羽神
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050 |
- 泉津醜女
- よもつしこめ
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- 意味
- 黄泉の国の醜い女の意。
- 別称
-
- 泉津日狹女
- よもつひさめ
- S05C06
- 詳細
- 予母都志許売
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- 泉津日狹女
- よもつひさめ
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- 意味
- ヨモツは「黄泉の国の」の意。ヒサメは不詳。
- 出自
- 050泉津醜女の別称
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051 |
- 岐神
- ふなとのかみ
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- 意味
- フナトは元々「来名戸(クナド)」が原型。その道を入ってくるな、の意。分岐点(三叉路)に立てられる道祖神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の投げた杖(みつゑ)より成る
S05C06
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052 |
- 長道磐神
- ながちはのかみ
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- 意味
- 長い道を司る岩の神の意か。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の投げた帯(みおび)より成る
S05C06
- 詳細
- 道之長乳歯神
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053 |
- 煩神
- わづらひのかみ
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- 意味
- ワヅラヒとは事がうまくいかない事。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の投げた衣(みそ)より成る
S05C06
- 詳細
- 和豆良比能宇斯能神
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054 |
- 開囓神
- あきくひのかみ
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- 意味
- アキクヒは口を開けて食う、の意か。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の投げた褌(はかま)より成る
S05C06
- 詳細
- 飽咋之宇斯能神
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055 |
- 道敷神
- ちしきのかみ
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- 意味
- チは道、シキは一面に力を及ぼすこと。道の神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の投げた履(くつ)より成る
S05C06
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056 |
- 泉門塞之大神
- よみどにふたがりますおほみかみ
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- 意味
- 泉津平坂(よもつひらさか)にある黄泉と現世とを隔てる「千人所引磐石(ちびきのいは)」の神名。冥界の穢れが現世に湧き出るのを防ぐ神。
- 別称
-
- 道返神
- ちがえしのかみ
- S05C06
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- 泉守道者
- よもつちもりびと
- S05C10
- 詳細
- 道返之大神
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- 道返神
- ちがえしのかみ
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- 意味
- チガエシは引き返させること。死神を冥界に返す神
- 出自
- 056泉門塞之大神の別称
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057 |
- 八十枉津日神
- やそまがつひのかみ
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- 意味
- 八十は数が多いこと、マガは穢れ、ツは助詞、ヒは霊力。数多くの穢れの霊力を持つ神。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が中瀬(なかつせ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 詳細
- 八十禍津日神
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058 |
- 神直日神
- かむなほひのかみ
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- 意味
- カムは美称。ナホは枉り(まがり=穢れ)を直すの意
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が中瀬(なかつせ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 詳細
- 神直毘神
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059 |
- 大直日神
- おほなほひのかみ
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- 意味
- 大は美称。ナホは枉り(まがり=穢れ)を直すの意
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が中瀬(なかつせ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 詳細
- 大直毘神
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060 |
- 底津少童命
- そこつわたつみのみこと
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- 意味
- 海底を司る海の神の意
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が海底(うみのそこ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 詳細
- 底津綿津見神
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061 |
- 底筒男命
- そこつつをのみこと
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- 意味
- ツツは粒、この場合星粒のことか。海底を司り、航海の指標となる星の神
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が海底(うみのそこ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が体を濯いだ時に成る
S05C10
- 別称
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- 底土命
- そこつつのみこと
- S05C10
- 詳細
- 底筒之男命
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062 |
- 中津少童命
- なかつわたつみのみこと
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- 意味
- 海中を司る海の神の意
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が潮中(しおのなか)で身を洗った時に成る
S05C06
- 詳細
- 中津綿津見神
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063 |
- 中筒男命
- なかつつをのみこと
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- 意味
- ツツは粒、この場合星粒のことか。海中を司り、航海の指標となる星の神
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が潮中(しおのなか)で身を洗った時に成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が体を濯いだ時に成る
S05C10
- 別称
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- 赤土命
- あかつつのみこと
- S05C10
- 詳細
- 中筒之男命
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064 |
- 表津少童命
- うはつわたつみのみこと
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- 意味
- 海上を司る海の神の意
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が潮上(しおのうへ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 詳細
- 上津綿津見神
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065 |
- 表筒男命
- うはつつをのみこと
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- 意味
- ツツは粒、この場合星粒のことか。海上を司り、航海の指標となる星の神
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が潮上(しおのうへ)で身を洗った時に成る
S05C06
- 014伊弉諾尊󠄁が体を濯いだ時に成る
S05C10
- 別称
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- 磐土命
- いはつつのみこと
- S05C10
- 詳細
- 上筒之男命
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一書七 |
066 |
- 大山祗神
- おほやまつみのかみ
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- 意味
- 大は美称。山を司る神。
- 系譜
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で三段(みきだ)に斬られたうちの一段(ひときだ)より成る
S05C07
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で五段(いつきだ)に斬られたうちの首(かしら)より成る
S05C06
- 132鹿葦津姫の親
S09C00,S09C02
- 144磐長姫の親
S09C02
- 別称
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- 大山祗
- おほやまつみ
- S05C08
- 詳細
- 大山津見神
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067 |
- 高龗
- たかおかみ
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- 意味
- オカミは水神のこと
- 系譜
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で三段(みきだ)に斬られたうちの一段(ひときだ)より成る
S05C07
- 詳細
- 高龗
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- 磐筒男神
- いはつつをのかみ
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- 出自
- 045磐筒男命の別称
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- 磐筒女神
- いはつつねめのかみ
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- 出自
- 046磐筒女命の別称
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一書八 |
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- 大山祗
- おほやまつみ
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- 意味
- 頭部なので大山を当てた。
- 出自
- 066大山祗神の別称
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068 |
- 中山祗
- なかやまつみ
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- 意味
- 胴体は体の真ん中にあるので中山を当てた。
- 系譜
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で五段(いつきだ)に斬られたうちの身中(むくろ)より成る
S05C08
- 詳細
- 中山祗
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069 |
- 麓山祗
- はやまつみ
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- 意味
- 麓は端のこと。手は体の端にあるので麓山(端山)を当てた。
- 系譜
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で五段(いつきだ)に斬られたうちの手より成る
S05C08
- 詳細
- 羽山津見神
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070 |
- 正勝山祗
- まさかやまつみ
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- 意味
- マサカは真坂の意。腰は斜めに細くなっているので正勝(真坂)を当てた。
- 系譜
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で五段(いつきだ)に斬られたうちの腰より成る
S05C08
- 詳細
- 正鹿山津見神
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071 |
- 䨄山祗
- しぎやまつみ
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- 意味
- シギは鳥の鷸(しぎ)のこと。その長い脚からの連想か。
- 系譜
- 027軻遇突智が014伊弉諾尊󠄁に剣で五段(いつきだ)に斬られたうちの足より成る
S05C08
- 詳細
- 志芸山津見神
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一書九 |
072 |
- 大雷
- おほいかづち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の首(かしら)の上にいた
S05C09
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073 |
- 火雷
- ほのいかづち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の胸の上にいた
S05C09
- 詳細
- 火雷神
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074 |
- 土雷
- つちいかづち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の腹の上にいた
S05C09
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075 |
- 稚雷
- わかいかづち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の背(そびら)の上にいた
S05C09
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076 |
- 黑雷
- くろいかづち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の尻(かくれ)の上にいた
S05C09
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077 |
- 山雷
- やまつち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の手の上にいた
S05C09
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078 |
- 野雷
- のつち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の足の上にいた
S05C09
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079 |
- 裂雷
- さくいかづち
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- 系譜
- 腐りただれた015伊弉冉尊󠄁の陰(ほと)の上にいた
S05C09
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一書十 |
080 |
- 速玉之男
- はやたまのを
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- 意味
- 速は美称。玉は唾が玉のように丸く光るところから。
- 014伊弉諾尊󠄁が015伊弉冉尊󠄁との関係をたつことを宣言し唾した時に生まれた、誓約の神
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の唾より成る
S05C10
- 詳細
- 速玉之男神
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081 |
- 泉津事解之男
- よもつことさかのを
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- 意味
- コトサカは関係を断つこと。
- 014伊弉諾尊󠄁が015伊弉冉尊󠄁との関係をたつことを宣言し唾した時に生まれた、誓約の神
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁の唾より成る
S05C10
- 詳細
- 事解之男神
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- 泉守道者
- よもつちもりびと
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- 意味
- 黄泉の入り口を守る人の意。明記されてはいないが056泉門塞之大神と同神と思われる。
- 出自
- 056泉門塞之大神の別称
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082 |
- 菊理媛神
- くくりひめのかみ
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- 意味
- 話を聞き助言をする神のようだが語義などは不詳。
- 014伊弉諾尊󠄁が015伊弉冉尊󠄁との関係をたつことを宣言し唾した時に生まれた、誓約の神
- 詳細
- 菊理媛神
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- 磐土命
- いはつつのみこと
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- 出自
- 065表筒男命の別称
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083 |
- 大綾津日神
- おほあやつひのかみ
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- 意味
- アヤは枉(マガ)の変異か。古事記における大禍津日神に当たると考えられる。
- 系譜
- 014伊弉諾尊󠄁が体を濯いだ時に成る
S05C10
- 詳細
- 大禍津日神
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- 底土命
- そこつつのみこと
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- 出自
- 061底筒男命の別称
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- 赤土命
- あかつつのみこと
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- 出自
- 063中筒男命の別称
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一書十一 |
084 |
- 保食神
- うけもちのかみ
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- 意味
- ウケはウカ(食料)の転。食料と養蚕を司る神。
- 詳細
- 保食神
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