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説明
仏教においてインド起源の変化観音(→観音菩薩)の一つ。サンスクリット名を「チンターマニチャクラ(Cintāmaṇicakra)」という。「如意輪菩薩(にょいりんぼさつ)」、「如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)」、「如意輪観自在菩薩(にょいりじざいぼさつ)」、とも呼ばれるほか、音写では「震多摩尼斫迦羅(しんたまにしゃから)」と記載される。「チンターマニ」は自分の思うままに願いが叶うとされる仏徳の象徴である如意宝珠のこと、また「チャクラ」は仏教の教えが正しく邪を破ることを象徴する法輪のことである。如意輪観音は、如意宝珠は福徳に、法輪で智徳に通じ、この二つをもって福智の二徳を満たすとされる。したがって珠と輪を持物とする六臂の姿で表されることが多い。六観音の一人として天道(天上界)の教化を行うとされる。
画像一覧
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v02p027
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : pubric domain
六臂像。六臂で六道を救済するという意味がある。金色の身色、頂髻を宝で飾り、冠には自在王を配す。右手は思惟手で地獄道、如意宝で餓鬼道、念珠で畜生道を表し、左では光明山で阿修羅道、蓮華で人道、輪で天道を表す。
如意輪菩薩
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 地之巻」より
国立国会図書館蔵
Copyright: public domain
胎蔵界曼荼羅蓮華部にみられる六臂像。六臂で六道を救済するという意味がある。金色の身色、頂髻を宝で飾り、冠には自在王を配す。右手は思惟手で地獄道、如意宝で餓鬼道、念珠で畜生道を表し、左では光明山で阿修羅道、蓮華で人道、輪で天道を表す。
如意輪菩薩
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 地之巻」より
国立国会図書館蔵
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如意輪陀羅尼経に説かれる二臂像。金色の身色で右手は説法印、左手に如意宝のついた開敷蓮華を持つ。
如意輪菩薩
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 地之巻」より
国立国会図書館蔵
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持物を持たない二臂像。池中山上で紅蓮華に左足を垂れて坐し、右手で施無畏印、左手で与願印を結ぶ。
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v02p028
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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転輪聖王経にとかれる二臂像。黄金色の身色で右手は胸の前で宝珠を持ち、左手は宝蓮華を持つ。
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v02p029
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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十二臂像。左右第一手は頭上で合掌、左右第六手を自在神通如意神力印、除く右手は月珠、日珠、三鈷杵、施無畏印、左手に法輪、歓喜印、宝蓮華、澡罐を持つ。軍荼利菩薩(→軍荼利明王)、金剛蔵王菩薩を侍す。
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v02p029
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : pubric domain
持物を持たない二臂像。池中山上で紅蓮華に左足を垂れて坐し、右手で施無畏印、左手で与願印を結ぶ。
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v11p004
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : pubric domain
如意摩尼転輪聖王経によるもの。本来十臂像だが、ここでは省略して八臂像で描かれている。
両手第一手は頂上で合掌、左手側は日(第二手)、如意宝珠(第三手)、青蓮が入った澡罐(第四手)、呪索(省略されている第五手)を、右手側は月(第二手)、輪(第三手)、跋折羅(第四手)、数珠(省略されている第五手)を持つ。
中央下部では十地菩薩が湧出し如意輪観音を両手で擎げ、右辺に帝釈(→帝釈天)、提頭頼陀(→持国天)、毘楼勒叉(→増長天)、左辺に梵天、毘沙門(→毘沙門天)、毘楼博叉(→広目天)を侍す。
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v11p005
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : pubric domain
七星如意輪経に基づく如意輪曼荼羅。
内外二院に分け八輻輪で区画し、中央に如意輪王菩薩(如意輪観音)、各輻輪に貪狼星、巨門星、禄存星、文曲星、廉貞星、武曲星、破軍星の北斗七星の七尊、及び訶梨帝母(→鬼子母神)を配する。
如意輪
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v11p006
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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如意輪陀羅尼経壇法品に基づく如意輪曼荼羅。
中央に如意輪観音、四方四隅に八大観音(円満意願明王、白衣観世音母菩薩(→白衣観音)、大勢至菩薩(→勢至菩薩)、多羅菩薩、馬頭観世音明王(→馬頭観音)、一髻羅刹女、四面観世音明王、毘倶胝菩薩の八尊)、方形内四隅に内四供養菩薩(金剛嬉菩薩、金剛鬘菩薩、金剛歌菩薩、金剛舞菩薩の四尊)、外院各四辺中央に四攝菩薩(金剛鉤菩薩、金剛索菩薩、金剛鎖菩薩、金剛鈴菩薩の四尊)、四隅に外四供養菩薩(金剛香菩薩、金剛華菩薩、金剛燈菩薩、金剛塗香菩薩)、残る下辺に閻魔、地天、右辺に火天、帝釈天、梵天、伊舎那天、上辺に多聞天(→毘沙門天)、日天、左辺に風天、水天、月天、羅刹を配す。
如意輪觀音
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v02p014
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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七観音の一尊として。
関連項目
キーワード
参考文献
- 34Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ仏尊の事典 壮大なる仏教宇宙の仏たち
- 編集:増田秀光
- 発行者:中村雅夫
- 発行所:株式会社学習研究社
- 57佛教大辭典
- 著者:望月信了
- 発行者:坂田良弘
- 発行所:佛教大辭典發行所