地域・カテゴリ
説明
仏教においてインド起源の変化観音(→観音菩薩)の一つ。サンスクリット名を「チンターマニチャクラ(Cintāmaṇicakra)」という。「如意輪菩薩(にょいりんぼさつ)」、「如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)」、「如意輪観自在菩薩(にょいりじざいぼさつ)」、とも呼ばれるほか、音写では「震多摩尼斫迦羅(しんたまにしゃから)」と記載される。「チンターマニ」は自分の思うままに願いが叶うとされる仏徳の象徴である如意宝珠のこと、また「チャクラ」は仏教の教えが正しく邪を破ることを象徴する法輪のことである。如意輪観音は、如意宝珠は福徳に、法輪で智徳に通じ、この二つをもって福智の二徳を満たすとされる。したがって珠と輪を持物とする六臂の姿で表されることが多い。六観音の一人として天道(天上界)の教化を行うとされる。
画像一覧
関連項目
キーワード
参考文献
34Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ仏尊の事典 壮大なる仏教宇宙の仏たち
- 編集:増田秀光
- 発行者:中村雅夫
- 発行所:株式会社学習研究社
57佛教大辭典
- 著者:望月信了
- 発行者:坂田良弘
- 発行所:佛教大辭典發行所
この項目のリッチレイアウト
如意輪観音(にょいりんかんのん)
ソーシャルリンク