大自在天

大自在天だいじざいてん

Maheśvara

インド神話に登場するシヴァの別名、「マヘーシュヴァラ(Maheśvara="偉大な支配者"の意)」が仏教に取り入れられ、単体の神として信仰を受けるようになったもの。「世界を意のままにする」という意味で「大自在天」、「自在天(じざいてん)」と称する。またマヘーシュヴァラの音訳から「摩醯首羅(まけいしゅら)」、「摩醯徑伐羅(まけいけいばら)」、「摩醯莎羅(まけいしゃら)」、「摩醯首羅天(まけいしゅらてん)」とも呼ばれる。大黒天と同一視されるほか、十二天の一尊である伊舎那天は大自在天の忿怒身であるとも伝えられる。仏法守護の神として特に密教で篤く信仰される一方、仏教に敵対する外道の最高神ともされた。

一面三目八臂で天冠を戴き、白牛にまたがり、三叉戟を手にした姿が一般的だが、その他に二臂、四臂、十八臂の像も存在する。中国では三面八臂の姿でも描かれる。

画像
大自在天の画像[1]サムネイル
大自在天の画像[2]サムネイル
地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2021-08-11