十王

十王

じゅうおう

中国、日本における独自の仏教信仰において、地獄にいるとされる死者を裁く十人の神の総称。中国の「預修十王生七経」や日本の「地蔵菩薩発心因縁十王経」に説かれる十王の固有名のほとんどは中国のものでありなおかつ道教と混交している。日本では閻羅王、つまり閻魔が、中国では泰山王つまり泰山府君がとくに重要視される。十王は一般的に笏を持ち道服を着た忿怒形であらわされる。

《『玉歴至宝鈔』における十王》
No.名称説明誕生日

第一殿

秦広王
しんこうおう

人間の寿命と吉凶を決める。

2月1日

第二殿

楚江王
そこうおう

活大地獄、剥衣亭、寒泳地獄の主。

3月1日

第三殿

宋帝王
そうていおう

黒縄大地獄の主。

2月8日

第四殿

五官王
ごかんおう

合大地獄、血の池地獄の主。

2月18日

第五殿

閻羅王
えんらおう

叫喚地獄の主。

1月8日

第六殿

卞城王
べんじょうおう

大叫喚地獄、枉死城の主。

3月8日

第七殿

泰山王
たいざんおう

熱悩地獄の主。

3月27日

第八殿

都市王
としおう

大熱悩地獄の主。

4月1日

第九殿

平等王
びょうどうおう

阿鼻大地獄の主。

4月8日

第十殿

転輪王
てんりんおう

各地獄からの報告で転生の区別を決める。

4月8日

※誕生日は旧暦によるもの。

《『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』における十王》
忌日名称本地

初七日

秦広大王太素好広真君
しんこうだいおうたいそこうこうしんくん
不動明王
ふどうみょうおう

二七日

初江大王陰徳定体真君
しょこうだいおういんとくていたいしんくん
釈迦如来
しゃかにょらい

三七日

宋帝大王洞明善静真君
そうていだいおうどうみょうぜんせいしんくん
文殊菩薩
もんじゅぼさつ

四七日

五官大王広徳五霊真君
ごかんだいおうこうとくごれいしんくん
普賢菩薩
ふげんぼさつ

五七日

閻羅大王最勝耀霊真君
えんらだいとうさいしょうようれいしんくん
地蔵菩薩
じぞうぼさつ

六七日

変成大王宝粛昭成真君
へんじょうだいおうほうしゅくしょうせいしんくん
弥勒菩薩
みろくぼさつ

七七日

泰山府君玄徳妙生真君
たいざんふくんげんとくみょうせいしんくん
薬師如来
やくしにょらい

百日

平等大王無上正度真君
びょうどうだいおうむじょうしょうどしんくん
観音菩薩
かんのんぼさつ

一周忌

都市大王飛魔演慶真君
としだいおうひまえんけいしんくん
阿閦如来
あしゅくにょらい

三回忌

転輪大王五化威霊真君
てんりんだいおうごかいれいしんくん
阿弥陀如来
あみだにょらい
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  • This Page Last Updated: 2022-04-04