菩薩

菩薩ぼさつ

Bodhisattva

仏教で仏尊を四つに分けた時の一つ(あとの四つは如来、明王)。サンスクリットの「ボーディサットヴァ(悟りを求める者)」の音訳である「菩提薩埵(ぼだいさった)」を略したもの。他に意味による漢訳から「覚有情(かくゆうじょう)」、「開士(かいし)」、「大士(だいし,だいじ)」、「大心衆生(たいしんしゅじょう)」などとも呼ばれる。実際には菩薩とされる諸尊はすでに悟りを得ており、如来になる準備ができているにも関わらず、輪廻の輪の中にとどまって人々を救済しようという者たちのことである。元々は悟りを得る前の釈迦を表す言葉だった。多くの菩薩は「菩薩形」と言われる髪を高く結い上げ宝冠を戴き、耳や胸や腕などに装身具を付けた穏和な表情で表される。これは菩薩の姿が如来になる前の釈迦、つまり王子の姿を基本としているからである。

《菩薩》
漢名梵名
弥勒菩薩
みろくぼさつ
マイトレーヤ
Maitreya
観音菩薩
かんのんぼさつ
アヴァローキテーシュヴァラ
Avalokiteśvara
地蔵菩薩
じぞうぼさつ
クシティガルバ
Kṣitigarbha
文殊菩薩
もんじゅぼさつ
マンジュシュリー
Mañjuśrī
普賢菩薩
ふげんぼさつ
サマンタバドラ
Samantabhadra
虚空蔵菩薩
こくうぞうぼさつ
アーカーシャガルバ
Ākāśagarbha
勢至菩薩
せいしぼさつ
マハースターマプラープタ
Mahāsthāmaprāpta
日光菩薩
にっこうぼさつ
スーリヤプラバ
Sùryaprabhā
月光菩薩
がっこうぼさつ
チャンドラプラバー
Candraprabhā
般若菩薩
はんにゃぼさつ
プラジュニャーパーラミター
Prajñāpāramitā
金剛薩埵
こんごうさった
ヴァジュラサットヴァ
Vajrasattva
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  • This Page Last Updated: 2022-04-06