ミカエル
Michael
ユダヤ教・キリスト教における四大天使の一人。終末において七つのラッパを吹き鳴らす天使の一人(→御前の七天使)。名前は「神に似た者」、「神の如き者」を意味する。鞘から抜かれた剣と天秤によって象徴され、四大元素の「火」、四方位の「東」と知性、「慎重」という美徳を司る。イスラエルの守護天使ともされる。時代を通じて常に天使のトップに君臨する天使として認識されている。もともとはカルデア人の間で信じられていた神の一人だったと考えられている。神に付き従う第一の従者のような存在であり、ヴァーチャーやアークエンジェルの指揮官だと考えられている。また「神の御前のプリンス」、「慈悲の天使」、「正義の天使」、「聖別の天使」など多くの称号を持っている。「ヨハネの黙示録」において、サタンを倒し、底なしの淵に封印したのはミカエルとされている。
ミカエルは「最後の審判の天使」であり、終末において人間の魂を秤にかけ、罪と善行を裁くという役目を担っている。キリスト教では死の天使としても知られ、「永遠の光」で人の魂を読み取り、善きキリスト教徒の霊を救うとされる。イスラム教ではミーカールとして知られている。