インドの天文学や占星術において扱われた「ナヴァグラハ(Navagraha)」が仏教にとりいれられたもの。「九執(くしゅう)」とも呼ばれる。太陽と月、及び5つの惑星からなる七曜に、日食や月食を起こす天体とされた羅睺曜と、彗星を計都曜として加えたもの。胎蔵界曼荼羅の金剛外院に四方に分けて配されるほか、星曼荼羅では第一院や第二院に並ぶ。
《九曜》No. | 漢名 | 梵名 | 方位 |
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01 | - 日曜
- にちよう
| - アーディティヤ
- Āditya
| 艮(北東)方 |
02 | - 月曜
- がつよう
| - ソーマ
- Soma
| 乾(北西)方 |
03 | - 火曜
- かよう
| - アンガラカ
- Aṅgāraka
| 南方 |
04 | - 水曜
- すいよう
| - ブダ
- Budha
| 北方 |
05 | - 木曜
- もくよう
| - ブリハスパティ
- Bṛhaspati
| 東方 |
06 | - 金曜
- きんよう
| - シュクラ
- Śukra
| 西方 |
07 | - 土曜
- どよう
| - シャナイシュチャラ
- Śanaiścara
| 季(中)方 |
08 | - 羅睺曜
- らごよう
| - ラーフ
- Rāhu
| 巽(南東)方 |
09 | - 計都曜
- けいとよう
| - ケートゥ
- Ketu
| 坤(南西)方 |
- 関連項目
- 一字金輪仏頂
- マンガラ
- シャニ
- チャンドラ