アザゼル
Azazel
- 別称
- アザジエル(Azaziel)
- アザエル(Azael)
- アサセル(Asasel)
- ハザゼル(Hazazel)
旧約聖書外典「第1エノク書(エチオピア語写本)」において、人間の娘と結婚し神に反逆した「グリゴリ(Grigori)」の一員であり、「シェミハザ(Shemihaza)」と共に統率者とされる天使の一人。旧約聖書「レビ記」においては固有名詞としてではなく、悪魔を意味する一般名詞と同じように扱われている(16:8、16:10など)。その名は「神は強くする」を意味する。元々の起源はシリアの神だったと考えられている。「第1エノク書」に拠れば人間の娘達に剣や盾などの戦争に使う武器の製造法と、化粧や貴石、染料の技術を教えたとされている。アザゼルは神の軍勢に捕縛された後、オリオン座において逆さ吊りの刑に処されたとされる。この逸話がタロットカードの「吊られる男」の起源となったのではないかと考えられている。
ユダヤの律法学者の間においては「アゼル(Azel)」と呼ばれ、神から魔術の秘密を盗み出しエヴァ(イヴ)に与えるという大罪を犯したと考えられた。イスラム教では「イブリース(Iblis)」と同一視され「アラー(Allah)」に反逆する悪魔と考えられた。
「アブラハムの黙示録」では旧約聖書「創世記」(15:11)中の儀式の最中にハゲタカに邪魔される下りと同じ場面があり、このハゲタカがアザゼルの化けた姿だったと「ヤホエル(Jahoel,Yahoel)」(→イェホエル)に看破される。また「アブラハムの黙示録」にはアザゼルの姿も描写されており、蛇の形をしているが手と足は人のようで、肩に12枚の翼を持っているという。
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![アザゼルの画像[1]](/img/space.png)
アザゼル(Azazel)
1863
コラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)著
「地獄の辞典(Dictionnaire infernal)」より
フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France)蔵
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