セザルビル
Sezarbil
テュアナのアポロニウス(Apollonius of Tyana)が著したとされる「ヌクテメロン(Nuctemeron)」中の「魔術的黄道十二宮に類似する十二の象徴的な時間」を支配する守護霊(Genius)、いわゆる「時間の鬼神」の一人。10時の霊の一人でデヴィル、ないし敵意を司る。
10時の霊はセザルビルを筆頭にアゼウフ(子供の殺戮者)、アルミルス(色欲)、カタリス(犬、ないし冒涜)、ラザニル(オニキス(縞瑪瑙))、ブカフィ(魔女)、マスト(幻影ないし迷妄)、と7人がいるがこれらは象徴するものによって関連があるように語られる。ここで語られる霊は、賢人の全能性に苦しめられる者の象徴であり、悪魔、あるいは悪魔に象徴される敵意、悪性の愛である子供に対する殺戮欲求、悪性の神である金(そして金銭欲)、冒涜の象徴としての犬、彼らが持つことのない縞瑪瑙、彼らにとっての真実である迷妄である。