ミジル

ミジル

Midir

ケルト神話における大地の神。ダグザの息子でブリギットアオングスとは兄弟にあたる。地下世界の王であり、マン島にある宮殿に住んでいたとされる。彼に着飾った若者として描かれる。ミジルの最初の妻はファヴナックという娘だったが、その後エディンという娘と再婚する。嫉妬に怒り狂ったファヴナックはドルイド僧の助けを借りエディンを池や虫、ハエに変えてしまった。このハエを偶然アルスターの戦士であったエダールの妻が飲み込み、エディンはエダールの妻の娘として転生した。記憶を失い人間として過ごしていたエディンはアイルランドの王エオヒズに見初められ求婚されるが、ミジルはエディンの記憶を呼び起こすことに成功し、エディンは自分がすでにミジルと結婚していたことを思い出した。ミジルはエオヒズとのエディンを賭けたチェス勝負に勝ち彼女を取り戻したが、結局エディンはエオヒズの王妃としての人間の生を全うすることを選んだ。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-28