賢劫十六大菩薩

賢劫十六大菩薩

げんごうじゅうろくだいぼさつ

仏教において金剛界曼荼羅の成身会以外の八会において賢劫千仏の代わりに置かれる十六種の仏尊のこと。「賢劫十六尊(げんごうじゅうろくそん)」とも呼ばれる。賢劫とはサンクリットでは「バドラ・カルパ(Bhadrakalpa)」といい「祝福された期間」を意味し現在のことを表す。成身会の賢劫千仏は過去(荘厳劫)、現在(賢劫)、未来(星宿劫)の三千仏を代表して現在(賢劫)に出現するという千の仏尊を描いたもので、成身会以外ではこの賢劫千仏の上首である十六尊を描き同義とする。

《賢劫十六大菩薩》
方位漢名梵名
東方
弥勒菩薩
みろくぼさつ
マイトレーヤ
Maitreya
不空見菩薩
ふくうけんぼさつ
アモーガダルシャナ
Amoghadarśana
除悪趣菩薩
じょあくしゅぼさつ
サルヴァーパーヤジャハ
Sarvāpāyajaha
除憂闇菩薩
じょゆうあんぼさつ
サルヴァショーカタモーガータマティ
Sarvaśokatamoghātamati
南方
香象菩薩
こうぞうぼさつ
ガンダハスティン
Gandhahastin
大精進菩薩
だいしょうじんぼさつ
シャウラヤ
Śauraya
虚空蔵菩薩
こくうぞうぼさつ
ガガナガンジャ
Gaganagañja
智幢菩薩
ちどうぼさつ
ジュニャーナケートゥ
Jñānaketu
西方
無量光菩薩
むりょうこうぼさつ
アムリタプラバ
Amṛtaprabha
賢護菩薩
けんごぼさつ
バドラパーラ
Bhadrapāla
網明菩薩
もうみょうぼさつ
ジャーリニープラバ
Jālinīprabha
月光菩薩
がっこうぼさつ
チャンドラプラバ
Candraprabha
北方
無尽意菩薩
むじんにぼさつ
アクシャヤマティ
Akṣayamati
弁積菩薩
べんしゃくぼさつ
プラティバーナ・クータ
Pratibhāna-kūṭa
金剛蔵菩薩
こんごうぞうぼさつ
ヴァジュラガルバ
Vajragarbha
普賢菩薩
ふげんぼさつ
サマンタバドラ
Samantabhadra
地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2022-04-07