火天

火天かてん

Agni

インド神話の火の神アグニが仏教に取り込まれ漢字に意訳されたもの。「火光尊(かこうそん)」、「火仙(かせん)」、「火神(かしん)」とも称する。また「アグニ(Agni)」を音訳して「阿耆尼(あぎに/あぐに)」、「阿哦那(あがな)」、「悪祁尼(あくきに)」とも呼ばれる。仏教を擁護するの一人であり、八天、十二天の一人として東南を守護する。従って胎蔵界曼荼羅でも東南の守護神として外金剛部院(最外院)の東南(右上)隅に配置されている。一般的に赤い体に白い長髪と髭を有した一面四臂の半裸の老仙の姿で表される。智の炎で煩悩を焼き尽くすという。地水火風の四大天にも数えられる。

密号は「護法金剛(ごほうこんごう)」、種字は「अ(a)」、「र(ra)」、印相は三角印、真言は「唵阿哦那曳喃娑縛訶(おんあがなえいそわか)」。

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  • This Page Last Updated: 2021-07-20