パールヴァティー

Pārvatī

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説明

ヒンドゥー教、インド神話に見える女神で、シヴァの配偶神で、スカンダ(カールッティケーヤ)、ガネーシャの母。山神ヒマヴァットメーナーの間に生まれた。名前はサンスクリットで「山の娘」あるいは「山に住む女神」といった意味で、シヴァのシャクティ(女性の性力)を神格化したもの。シヴァの最初の妻サティーの生まれ変わった姿だとされる。シヴァ神との間にもうけた子がガネーシャであり(パールヴァティーが自分の体をこすって生み出したとする説もある)、シヴァによらずに産んだ子が6人いた。パールヴァティーがこの6人の子を愛する余り強く抱きしめたところ、子供たちは合体して一つの子になってしまった。この子が大きくなってスカンダとなった。その為スカンダは6つの頭がある。シヴァの女神は多数存在しているが、各神は“シヴァの妻”として同一化されている。例えば、ウマー(親切な女)、アンナープールナー(たくさんの米を与える者)、ガウリー(白く輝く者)、カーリー(黒い女)、チャンディー(凶暴な女)、ドゥルガー(寄りつけない者)などはシヴァの妻であり、パールヴァティーやその他のシヴァの妻と同一視される。多くの「シヴァの妻」はシヴァを圧倒する凶悪な面を浮き出させた神格であるが、その中でパールヴァティーは母性や妻の優しさを象徴する神とされる。神話ではしばしば彼女が夫の怒りをなだめて、その怒りにふれた者を救う場面が描かれている。

関連項目

キーワード

参考文献

  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 39ヒンドゥーの神々
    • 著者:立川武蔵、石黒淳、菱田邦男、島岩
    • 発行者:佐伯治
    • 発行所:株式会社せりか書房

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