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説明
インド神話において、シヴァの妻であるパールヴァティーがとる様々な姿の一つで、その中でも最も恐ろしい神格。元々はベンガル地方の一女神であった。名前は「時・期間」あるいは「黒」を意味し、牙のある口、長い舌、真っ黒な体、獲り縄、頭蓋骨のついた杖、剣、生首をそれぞれ持った四本の腕で表される。またシヴァのように額に第三の目を持っている。ドゥルガーが怒った時にその額から発現したとされる。身体には蛇を巻きつけ、自分の子供達の無数の首を繋げて首飾りにしているという。元々はパールヴァティーと別の神格だったものが、シヴァ信仰に伴ってパールヴァティーに吸収されたと考えられている。カーリーは恐ろしい神格ではあるが、この恐ろしさは悪魔や死を滅ぼすために必要だと考えられている。
関連項目
参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房