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説明
仏教における如来の一尊。サンスクリット名である「ラトナサンバヴァ(Ratna-saṃbhava)」は「宝を生み出す者」といった意味があり、漢名である「宝生如来」はこれを意味訳したもの。他に「宝生仏(ほうしょうぶつ)」、「宝勝如来(ほうしょうにょらい)」、「多宝如来(たほうにょらい)」などの名前でも呼ばれる。また音訳で「羅怛嚢三婆頗/羅怛嚢三婆縛(らたんのうさんばば)」ともされる。金剛界五仏(五智如来)の一尊で南方に配され、五智のうちのひとつである「平等性智(自他共に全てが平等であると知る智恵)」を象徴する。人々の願いに応じて宝を生むように福徳を満たし、功徳を施すとされる。その像形は右手で与願印を結び、左手で衣の端を握るか如意宝珠をもつか臍の前に仰向けに置く。また体を南方の色である黄色ないし黄金色にする場合もある。金剛蔵王菩薩と軍荼利明王の自性輪身とされる。また開敷華王如来や宝幢如来と同体ともされる。
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関連項目
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参考文献
- 02東洋神名辞典 DICTIONARY OF DETIES AND DEVINES
- 監修:山北篤
- 著者:桂令夫、草野巧、久保田悠羅、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 34Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ仏尊の事典 壮大なる仏教宇宙の仏たち
- 編集:増田秀光
- 発行者:中村雅夫
- 発行所:株式会社学習研究社
- 44図解 曼荼羅の見方
- 著者:小峰彌彦
- 発行者:石原大道
- 発行所:有限会社大法輪閣
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館