宝幢如来(ほうどうにょらい)

Ratna-ketu

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説明

仏教における如来の一尊。「宝幢仏(ほうどうぶつ)」とも。サンスクリット名の「ラトナ(Ratna)」は宝、「ケートゥ(ketu)」は旗といった意味があり、「宝幢」はこれを意味訳したもの。ケートゥには「流星」や「彗星」という意味もあるため、「宝星仏(ほうしょうぶつ)」と呼ばれることもある。また「羅怛嚢計覩(らたんのうけいと)」、「羅壤那計覩(らじょうなけいと)」などと音写する。胎蔵界曼荼羅の東方に配される胎蔵界五仏の一尊で、金剛界五仏の阿閦如来と同体とされる(→五智如来)。兵を統べる旗に象徴されるように、菩提による智慧を旗として人を惑わせる魔を破るとされる。像形は右手で与願印を結び、左手で衣の端を持ち胸に当てる。また身色は赤白色、或いは浅葱色とされる。これは赤白色が降魔の色であるからだという。

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宝幢如来

「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v01p018
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : pubric domain

胎蔵界五仏中の一として。

関連項目

キーワード

参考文献

  • 02
    東洋神名辞典 DICTIONARY OF DETIES AND DEVINES
    • 監修:山北篤
    • 著者:桂令夫、草野巧、久保田悠羅、他
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 44図解 曼荼羅の見方
    • 著者:小峰彌彦
    • 発行者:石原大道
    • 発行所:有限会社大法輪閣
  • 47密教辞典
    • 編集:佐和隆研
    • 発行者:西村七兵衛
    • 発行所:株式会社法藏館

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