ダイティヤ

Daitya, Daiteya

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説明

ヒンドゥー神話において、神々に対抗するアスラの中で、アーディティの妹ディティーを母、聖仙カシュヤパを父とする、強大な力を持つ者達のこと。ダーナヴァと同様に並外れて力の強い種族であり、宇宙の始まりの乳海攪拌に参加したとされる。有名なダイティヤとしては、ハヤグリーヴァプラフラーダなどがいる。彼等は神達の善き行いをことごとく邪魔し、また神に捧げられる共物や聖餐を横取りするので、ついには滅ぼされた。しかし、違う伝承では冥界に追放され洞窟につながれて生き延びており、司法神ヴァルナに見張られているともされる。この場合、地震は彼等の身もだえによっておこると説明される。

関連項目

参考文献

  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 10シリーズファンタジー百科
    世界の怪物・神獣辞典
    • 著者:キャロル=ローズ
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房

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