ヒンドゥー神話において、神々に対抗するアスラの中で、アーディティの妹ディティーを母、聖仙カシュヤパを父とする、強大な力を持つ者達のこと。ダーナヴァと同様に並外れて力の強い種族であり、宇宙の始まりの乳海攪拌に参加したとされる。有名なダイティヤとしては、ハヤグリーヴァ、プラフラーダなどがいる。彼等は神達の善き行いをことごとく邪魔し、また神に捧げられる共物や聖餐を横取りするので、ついには滅ぼされた。しかし、違う伝承では冥界に追放され洞窟につながれて生き延びており、司法神ヴァルナに見張られているともされる。この場合、地震は彼等の身もだえによっておこると説明される。
- 関連項目
- ヒラニヤカシプ
- ヒラニヤークシャ
- インドラ
- ナラシンハ
- ターラカー
- ヴァイローチャナ