燭陰しょくいん
Zhu-yin
中国において体長が千里にも及ぶという巨大な人面蛇身の神。「山海経」の海外北経には鍾山の神「燭陰」として、大荒北経には章尾山の神「燭龍(しょくりゅう)」として記されている。海外北経によれば、体は赤く、長さが千里にも及ぶ人面蛇身の神で、この神が目を開けば世界は昼になり、目を閉じれば夜になり、息を吹けば冬になり、吐けば夏になったという。また飲まず食わずで息も(普段は)しないが、息をしたときは風となるという。大荒北経によればやはり赤い体の人面蛇身の神で眼が縦で真ん中にあるという。
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燭龍
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v04p036
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain西北海外 赤水之北 有章尾山。有神 人面蛇身而赤 直目正乘 其暝乃晦 其視乃明 不食不寢不息 風雨是謁 是燭九陰 是謂燭龍
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獨陰(どくいん)
「和漢三才圖會(わかんさんさいずえ)」(1890)より
ページ:v02p162
寺島良安著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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燭隂
「唐土訓蒙圖彙(もろこしきんもうずい)」(1802)より
ページ:v02p047
平住専庵著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain
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燭陰(しょくいん)
「百鬼夜行拾遺(ひゃっきやぎょうしゅうい)」(1805)より
ページ:v01p007
鳥山石燕著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain山海経に曰/鍾山の神を燭陰といふ/身のたけ千里/そのかたち人面龍身にして赤色なりと/鍾山は北海の地なり
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