リキ
Riki
ミクロネシア、ギルバート諸島の創世神話に見えるウナギの神。「リイキ(Riiki)」、「リギ(Rigi)」とも呼ばれる。天と地がこすりあうことによって生まれた神であり、タバケアやアウリアリアの弟にあたる。狭かった天と地の間をアウリアリアが押し広げたあと、さらにリキが天を高く上げようと持ち上げたが、リキは力尽きて死んでしまう。その死を悲しんだタバケアがリキの体を天に投げ上げると、リキの体は天の河になった。
別伝によればリキは至高神ナレアウが砂と水を交合させることによって生まれた対の神ナ・アシプとネイ・テウケズの子神の一人であり、兄弟であるナ・キカの足二本で吊り上げられて天を押し上げようとするが、力尽きて天に昇り天の河となり、足はちぎれて海に落ちウナギになったという。また天を押し上げたのは「リギ」という虫であったとする伝承も残っている。
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