羅刹

羅刹らせつ

Rakshasa, Rākṣasa

ヒンドゥー教の悪鬼「ラークシャサ」が仏教に取り入れられ音訳されたもの。「羅刹天(らせつてん)」、「羅刹鬼(らせつき)」とも称する。また意訳から「速疾鬼(そくしつき)」、「可畏(かい)」とも称する。「羅刹天」の名で八天、十二天の一人に数えられ、西南を守護する。破壊と滅亡を司るとされ、白獅子に乗り甲冑をつけ右手に刀を立てて持ち左手の二指を立てた姿で表される。羅刹の女性形は羅刹女と呼ばれる。胎蔵界曼荼羅では外金剛部院(最外院)の西南隅において羅刹の王である「涅哩底王(ねいりちおう)」を囲む形で羅刹、羅刹女及び「羅刹童子(らせつどうじ)」=「ラークシャサクマーラ(Rākṣasakumāra)」、「羅刹童女(らせつどうにょ)」=「ラークシャサクマーリー( Rākṣasakumārī)」が配される。

印は刀印、真言は「南麼三曼多勃馱喃吃㘕計𭌆(なうまくさまんだぼだなんきらんけいり)」(羅刹娑真言・T0848)。

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  • This Page Last Updated: 2025-07-06