ラーフ

ラーフ

Rahu, Rāhu

ヒンズー教において、「ナヴァグラハ(Navagraha=九曜)」の一人であり、日蝕や月蝕などの触現象を一つの星としてとらえたもの。元はアスラ族の一人であった、スヴァルヴァーヌであり、不死の甘露「アムリタ(Amṛta)」を盗み飲みした為にヴィシュヌに首を切り落とされたものの、アムリタを飲んだ後であったため死なずに、頭部はラーフに胴体はケートゥとなり生き続けることとなったという。ラーフが太陽であるスーリヤや月であるチャンドラを飲み込もうとすることで日蝕や月蝕が起こると考えられた。

仏教では「羅睺(らご)」(宿曜儀軌)と音写され、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)南方に配置される。

地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2022-03-25