於母陀流神

於母陀流神

おもだるのかみ

日本記紀神話に登場する男神。神世七代の一柱で第六代を女神阿夜訶志古泥神と対で成す。「古事記」では「於母陀流神」、「日本書紀」では「面足尊(おもだるのみこと)」と記されている。また同訓で「淤母陀流神」、「淤母陀琉神」の漢字を当てるほか、「面足之命(おもだるのみこと)」、「面足命(おもだるのみこと)」、「面足神(おもだるのかみ)」とも記される。

神名の「面が足る」とは容貌が整って美しい様を指す。大地が完成した様子を象徴する神名と考えられているが、後に登場する伊邪那美命が夫である伊邪那岐命に対して書けた言葉を神名にしたもの、という説もある。本地垂迹説においては神世七代の六代目にあたることから、阿夜訶志古泥神と共に他化自在天と同一視され第六天と称され、「第六天」と名が付く神社に主祭神として祀られることが多い。

画像
於母陀流神の画像[1]サムネイル
地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2022-03-25