オキク<span class='fontSmaller'>ル</span>ミ

アイヌの神謡において火や数多くの道具、そしてカムイたちとの交流において大切とされるイナウ（御幣）などを伝えたとされる文化英雄神的カムイ。普通カムイは、カムイモシリ（カムイの世界）においては普通の人間と同じ姿で生活し、アイヌモシリ（人間界）においては動物や植物・道具といった姿（衣装）を身に付け、顕現体としての姿になるが、オキクルミはアイヌモシリにおいても人間の姿で行動する。「アイヌラックル」という名前で謡われる時もあるが、アイヌラックルは元々別のカムイであったものが同一化されたものらしく、両者は出自も異なる。アイヌ人は明確に統一された神話を持たなかったため、オキクルミは神話にいたるところに様々な性格で登場する。