密迹金剛みっしゃくこんごう
Guhyapāda-vajra
仏教における一尊。名前はサンスクリットの「グヒヤパーダ・ヴァジュラ(Guhyapāda-vajra)」を漢字に訳したもの。他に「密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)」、「金剛密迹(こんごうみっしゃく)」、「密迹金剛士(みっしゃくこんごうし)」などの名前でも呼ばれる。「グヒヤパーダ」とは「隠されるべき足跡・事跡」といった意味があり、これを直訳して「密迹」或いは「密跡」という。「増一阿含経」によれば密迹金剛は「如来の後ろに在り手に金剛杵を執る」とされ、同じく金剛杵を手にする執金剛神と同体とされる。金剛杵をもって仏教にそむく者を懲らしめる護法神であり、日本では仁王の一人として知られる。また千手観音の眷属である二十八部衆にも数えられる。
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密遮金剛(みつしやこんがう)
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v04p005
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain觀音廾八部衆(→二十八部衆)の一尊として