国之狭土神
くにのさづちのかみ
日本神話に登場する土の神の一人。「古事記」では「天之狭土神」と表記され、天之狭土神とともに大山津見神・野椎神両神から生まれた神だが、伊邪那岐命と伊邪那美命の御子神「三十五神」の一柱として23番目に数えられる。「日本書紀」では「国狹槌尊(くにのさづちのみこと)」あるいは「国狹立尊(くにのさたちのみこと)」と表記され、天地開闢の段で登場する。名前の「サヅチ」は神稲の植える大切な土を意味すると考えられる。
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國狹搥尊󠄂(クニサツチノミコト)
江戸後期
玉蘭斎貞秀著
「神佛図會」より
国立国会図書館蔵
Copyright: public domain天神㐧二代
國狹搥尊󠄂 御歳百億万
天下ノ人別ヲ分チ正シ民族ヲ定メ各住居ヲウツシテ其黨ヲ屯ス親族トシテ和㚥スヲ停󠄂●(シュ)ノ故ニヨリテ國別持ノ神ト御名有マス/其德篤厚ナリ/今丗近江日吉山王二十二社内八王子ノ社御神ノ躰片倉大明神是ナリ/此御神ハ陽神ニテ有セ玉フ/水德ヲ以テ帝王ニ立セ玉フ御丗ハ今タ穴居葉衣ニテ肉食ハ止リテ草木ノ實ヲ用江玉フ