インド神話における北方の守護神。地中に埋めた財宝を護る富の神で、ヴェーダ神話では単に魔族の王に過ぎなかったが、叙事詩では非常に重要な神となった。「ヴァイシュラヴァナ(Vaiśravaṇa)」とも称され、太鼓腹と短い足の矮人として表現される。ヒマラヤ山中のカイラーサ山頂の都アラカーでガンダルヴァ、ヤクシャ、ラークシャサなどの半神半魔の諸族にかしずかれている。仏教神話にもヴァイシュラヴァナを音写した毘沙門天の名で四天王の一尊として取り入られている。
- 関連項目
- 嬌吠哩
- ラーヴァナ
- 七母女天
- ヴィシュヴァカルマン