伊斯許理度売命

伊斯許理度売命

いしこりどめのみこと

古事記
伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)
日本書紀
石凝姥(いしこりとめ)
己凝戸辺(おのこりとべ)
日本書紀、先代旧事本紀
石凝姥命(いしこりとめのみこと)
古語拾遺
石凝姥神(いしこりとめのかみ)
その他
石凝刀売命(いしこりどめのみこと)
石凝留命(いしこりとめのみこと)
石凝姥尊(いしこりどめのみこと)
石礙姥命(いしこりどめのみこと)

古事記」、「日本書紀」、「先代旧事本紀」などに言及される、記紀神話における金属器の神。神名の「石凝」は石の鋳型に金属を流しいれ凝固させる、といった金属の鋳造を表している。天石屋戸の場面に登場する神であり、天石屋戸に隠れた「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」を誘い出すために三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」を作った。また天香久山で採れた金を用いて日矛(立派な矛)を作ったともされている。八咫鏡も日矛も、この場合実際に使うものではなく祭祀用の祭具であり、それ自体に悪霊を退ける力を持つと考えられた。そのため、伊斯許理度売命も金属鋳造の職能を守護するというより、鏡や矛の悪霊を退ける力が神格化された神であろう。鍛冶を司る日本の神は伊斯許理度売命のほかにも「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」や「金山毘古神(かなやまびこのかみ)」などがいるが、鏡・矛を作る伊斯許理度売命は青銅器時代の神だと考えられ、それらの神よりさらに古い起源を持つと考えられる。

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  • This Page Last Updated: 2026-03-06