稲氷命

稲氷命

いなひのみこと

日本記紀神話において「鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)」と「玉依毘売命(たまよりびめのかみ)」の間に生まれた第二子で、「神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)」の兄の一人。「稲氷命」は「古事記」の表記で「日本書紀」では同訓で「稲飯命」、或いは「彦稲氷命(ひこいなひのみこと)」と記されている。「稲(いな)」は稲穂、「氷(ひ)」は霊(ひ)のことで霊威や霊力を示すので穀霊神の一柱といえる。

神武天皇の東征の折、兄弟は神武天皇に同行したが先に長男「五瀬命(いつせのみこと)」を矢傷を元で失い、また紀伊を航海していた時には暴風雨で舟が進まなくなった。稲氷命は「何故父(鵜葺草葺不合命)は天の神で、母(玉依毘売命)は海の神であるのに、子である我々が陸でも海でも苦しめられるのか」と嘆いて、剣を抜いて海に飛び込んだとされる。この後稲氷命は鋤持神(さいもちのかみ=佐比持神)になったとされる。

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  • This Page Last Updated: 2026-02-01