文鰩魚ぶんようぎょ
Wényáo-yú
中国の最古の地理書とされる「山海経」の西山経の西次三経に言及される、吉兆とされる魚。泰器山に流れ流沙に注ぐ観水という川に多く生息している魚で、全体的には鯉に似た姿で青い模様があり、首が白く口先が赤く、鳥の翼が持っていると言う。西海や東海に出かけ、夜になると飛ぶのだという。鸞雞(鸞鳥の雛)のような声で鳴くとされる。また食べることもでき、味は甘酸っぱく、狂心を癒すという。これが現われると天下は大いに実るという。「山海経」には他にも鰼鰼、蠃魚、鯥といった翼を持った魚が紹介されている。
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文鰩魚
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v01p043
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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