毘舍闍びしゃじゃ
Piśāca
ヒンズー教のピシャーチャが仏教にとりいれられたもの。「毘舍闍(びしゃじゃ)」の他、「毘舍闍鬼(びしゃじゃき)」、「毘舍遮(びしゃしゃ)」、「毘舍支(びしゃし)」、「畢舍遮(ひしゃしゃ)」、「臂奢柘(ひしゃしゃ)」など様々に音写されるほか、足が反り返っているとされるところから「反足(はんそく)」、「比耶反足(ひやはんそく)」、「反足羅刹(はんそくらせつ)」、人肉あるいは人の精気を食べるとされることから「食肉(じきにく)」、「噉人精気鬼(かんじんしょうきき)」、「食血肉鬼(じきけつにくき)」、「癲狂鬼(てんきょうき)」など様々な名前で仏典に登場する。八部鬼衆に持国天の眷属として、また二十八部衆の一人として列されるほか、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)では男性形のピシャーチャを「鬼衆(きしゅう)」、女性形の「ピシャーチー(Piśācī)」を「鬼衆女(きしゅうにょ)」として南方に配置される。
真言は「南麼三曼多勃馱喃比旨比旨(なうまくさまんだぼだなんびしびし)」(諸毘舍遮真言・T0848)
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毘舍闍
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 天之巻」より
国立国会図書館蔵
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