羽山戸神

羽山戸神

はやまとのかみ

「古事記」や「先代旧事本紀」に言及される神で、大年神天知迦流美豆比売の間に生まれた子神の一柱。「羽山戸命(はやまとのみこと/はやまどのみこと)」とも呼ばれる。「ハヤマ」は「端山(はやま=山里近くの山)」、「ト」は「処(と=場所)」の意で、山裾の肥沃な大地を司る神と考えられる。大宜都比売との間に農耕や四季を象徴すると思われる八柱の子神を設けた。山形県米沢市遠山町にある「羽山神社(はやまじんじゃ)」で主祭神として祀られるほか、松尾大社の境内社である「衣手社(ころもでしゃ)」や兵庫県赤穂市新田、東京都昭島市拝島町、滋賀県長浜市国友町の「日吉神社(ひえじんじゃ)」などに配祀される。

《羽山戸神と大宜都比売の御子神》
若山咋神
わかやまくいのかみ
若年神
わかとしのかみ
若沙那売神
わかさなめのかみ
弥豆麻岐神
みずまきのかみ
夏高津日神
なつたかつひのかみ
秋毘売神
あきびめのかみ
久久年神
くくとしのかみ
久久紀若室葛根神
くくきわかむろつなねのかみ
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  • This Page Last Updated: 2022-04-07