八大竜王

八大竜王

はちだいりゅうおう

仏教において釈迦の法華経説法の座に列したとされる八種の龍王。「八大竜神(はちだいりゅうじん)」、「八龍王(はちりゅうおう)」とも呼ばれる。各竜王の名前には相違が見られるが、一般的には法華経序品に見られる八大竜王を言う(下表)。法華経の守護神であり、水を支配する存在とされるので祈雨の本尊として信仰される。

《八大竜王》
No.漢名梵名

01

難陀竜王
なんだりゅうおう
ナンダ
Nanda

02

跋難陀竜王
ばつなんだりゅうおう
ウパナンダ
Upananda

03

娑伽羅竜王
しゃがらりゅうおう
サーガラ
Sāgara

04

和修吉竜王
わしゅきつりゅうおう
ヴァースキ
Vāsuki

05

徳叉迦龍王
とくしゃかりゅうおう
タクシャカ
Takṣaka

06

阿那婆達多竜王
あなばだったりゅうおう
アナヴァタプタ
Anavatapta

07

摩那斯竜王
まなしりゅうおう
マナスヴィン
Manasvin

08

優鉢羅竜王
うはつらりゅうおう
ウトパラカ
Utpalaka

※「妙法蓮華経」序品(T0262)に拠る。

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  • This Page Last Updated: 2022-04-05