八大童子

八大童子

はちだいどうじ

仏教において不動明王の眷属である八人の童子。「不動八大童子(ふどうはちだいどうじ)」、「八大金剛童子(はちだいこんごうどうじ)」とも呼ばれる。不動明王の種字「唅(かん=hāṃ)」字より発生し四智(金剛智、灌頂智、蓮華智、羯磨智)と四波羅蜜(金剛波羅蜜、宝波羅蜜、法波羅蜜、業波羅蜜)を具現化した八尊だとされる。

《八大童子》
No.名称備考

01

慧光童子
えこうどうじ

「廻光(えこう)」とも。東方・金剛部・金剛智・菩提心門を顕す。

02

慧喜童子
えきどうじ

「廻喜(えき)」とも。南方・宝部・灌頂智・福徳門を顕す。

03

阿耨達童子
あのくたどうじ

「無熱(むねつ)」とも。西方・蓮華部・蓮華智・智恵門を顕す。

04

指徳童子
しとくどうじ

「忠徳(ちゅうとく)」とも。北方・羯磨部・羯磨智・精進門を顕す。

05

烏倶婆誐童子
うくはぎゃどうじ

「憂丘婆丘(うくはく)」とも。金剛波羅蜜を顕す。

06

清浄比丘
しょうじょうびく

「清浄童子(しょうじょうどうじ)」とも。宝波羅蜜を顕す。

07

矜羯羅童子
こんがらどうじ

「隨順(ずいじゅん)」とも。法波羅蜜を顕す。

08

制吒迦童子
せいたかどうじ

業波羅蜜を顕す。

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  • This Page Last Updated: 2022-04-04