アーディティ
Aditi, Āditi
インド神話においてアーディティヤ神群の母とされる「母性」、「無限」などを象徴する女神。「A-diti」は無拘束、無限を意味する。「リグ・ヴェーダ」で彼女に捧げられる独立賛歌は3詩節のみである。ちなみにアーディティヤ神群とは、ヴァルナとミトラを首長として、アリアマン(歓待)、バガ(分配、幸運)、アンシャ(配当)、ダクシャ(意力)などを含む12神のことである。アーディティは子神や配偶神に多数の異なった記述が見られる。例えば配偶神はブラフマーや聖仙カシュヤパとされ、子神としてアーディティヤ神群の他にヴィシュヌを生んだとされる。ブラフマーとの間にダクシャを生んだが、ダクシャはアーディティを生んだという。
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