アダド

アダド

Adad

バビロニア・アッシリア神話における、パンテオンの偉大な気象神。風の神エンリルが地上界の神になったとき、そのかわりに雷雨の支配権を握った。アダドは二つの性格、即ち雨風によって肥沃をもたらす豊穣神としての性格と、暴風雨、雷、洪水によって自然を破壊し、暗黒と死をもたらす神の性格を持つ。また、それらの性格からシャマシュとともに未来を喚起する特権をもつ託宣の神としても崇拝された。天神アヌの息子あるいは大地の神ベルの息子と呼ばれる。聖動物は雄牛とライオン、シンボルは糸杉、雄牛の背に乗り、片手に稲妻を持つ形で表現される。

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  • This Page Last Updated: 2015-11-09