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説明
もしくは「ターネ・マフタ」。マオリ神話において、ランギ・ヌイとパパ・ツ・ア・ヌクの間に生まれた六柱神の一人。タネ・マフタは「カウリ」と呼ばれる大きく高く育つ木によって象徴され神であり、森と木、そして森に棲む虫や鳥といった動物、及び木で作られた道具をつかさどる。名前は「上昇する男」を意味する。六柱神はランギ・ヌイら二人を引き離す(二人は天と地そのものだったので)ためにいろいろな事をしたが、タネ・マフタは大空に肩をあてがい、大地に足を踏ん張って、二人の腱を引き割いて天と地を離した(タネ・マフタだけが天地を引き離すことに成功した)。
タネ・マフタは植物などの発育する力を象徴する神で、この伝承も発育の力がいかに強いものかを象徴するものだと思われる。ヒネ・ラウ・ア・モアとの間にヒネ・プー・テ・フエ、ヒネ・テ・イワイワを設けた。また別伝ではヒネ・ヌイ・テ・ポの父でありまた夫であり、遠い人間の祖先とされている。
関連項目
キーワード
参考文献
- 02東洋神名辞典 DICTIONARY OF DETIES AND DEVINES
- 監修:山北篤
- 著者:桂令夫、草野巧、久保田悠羅、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 28マオリ神話 (原題:MAORI MYTHS & TRIBAL LEGENDS)
- 著者:アントニー・アルパーズ
- 編集:田村勝夫
- 翻訳:井上英明
- 発行者:田村勝夫
- 発行所:株式会社サイマル出版会