ヒネ・ヌイ・テ・ポ

Hine-nui-te-po, Hine-nui-te-pō

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説明

ニュージーランドのマオリ神話に登場する、冥界の女王。名前は「夜(闇)の偉大なヒネ」を意味する。ある日森の神タネ・マフタは人間を創ろうと思い立ち、赤土を使って女性の体をこしらえた。この赤土はタネ・マフタが「父たる空」ギ・ヌイと「母たる大地」パパ・ツ・ア・ヌクを引き離した時に引きちぎれた腱であり、特別な土だった。こうして生まれた「ヒネ・アフ・オネ(Hine-ahu-one="泥を持ったヒネ"の意)」はタネ・マフタと交わり、「ヒネ・ティタマ(Hine-tītama)」を生んだ。タネ・マフタはヒネ・ティタマとも交わり更に多くの娘が生まれた。ある時自分の夫が自分の父である事を知って愕然としたヒネ・ティタマはたいそう恥じ入り、地下世界に隠遁することを決めた。こうして彼女は冥界「ラロヘンガ(Rarohenga)」の女王であるヒネ・ヌイ・テ・ポとなった。

キーワード

参考文献

  • 28
    マオリ神話 (原題:MAORI MYTHS & TRIBAL LEGENDS)
    • 著者:アントニー・アルパーズ
    • 編集:田村勝夫
    • 翻訳:井上英明
    • 発行者:田村勝夫
    • 発行所:株式会社サイマル出版会
  • 55Transactions and Proceedings of the Royal Society of New Zealand 1868-1961
    • 編集:J. T. Salmon他
    • 発行所:the Royal Society of New Zealand

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