ヤム

ヤム

Yam, Yamm, Jamm

フェニキア神話における海や水の神。「川を治める者」と称される。竜、或いは蛇と呼ばれることもある。またレヴィアタンと称されることもある。ある伝承によれば、ヤムは最高神エルに対して、他の神々よりも格上にして欲しいと願った。エルはこれをバールに勝ったらという条件つきで承諾した。これに対してバールは鍛冶の神が鍛えた武器を帯びて戦ったために、ヤムは敗北し、その遺骸はバラバラに撒き散らされ、バールが王となったという。これはつまり、自然の脅威が文明の力に征服されることを象徴している。敗北したヤムは、女神アスタルテを妻に与えられて慰められるという伝承もある。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-29