インド神話において、宇宙を維持する神ヴィシュヌが世界を救うために取る十種の化身(アヴァターラ)のうち、第三の猪の化身。まだ大地が生まれて間もない頃、アスラの一人ヒラニヤークシャが大地と掴んで水の中に投げいれたことがあった。この時ブラフマーの鼻から飛び出してきたのがヴィシュヌの化身である巨大な猪ヴァラーハだった。ヴァラーハは水中に飛び込み、その牙で大地を引っ掛けて引き上げようとした。途中ヒラニヤークシャがこれを邪魔しようとしたがヴァラーハはヒラニヤークシャを殺し、大地を元通り水の上に固定した。
- 関連項目
- 末羅呬弭
- サプタ・マートリカー
- 七母女天