ドゥルマ・カルポ

ドゥルマ・カルポ

sGrol ma dkar po, Drölma karpo

チベット仏教における21種存在するドゥルマ(ターラー多羅菩薩)のうち、緑色のターラーであるドゥルマ・ジャンクと並んで重要視された「白色のターラー」。略して「ドゥルカル(sGrol dkar, Drölkar)」とも呼ばれる。サンスクリットでは「シタターラー(Sitatārā)」と称する。「ドゥルマ」はターラーのチベット名で「開放する母」、つまり「救度仏母(くどぶつも)」を意味し、「カルポ」は「白色」を指し、チベットにおける4つの原色の一つで純粋さや輝きを象徴する。

延命や長寿、無病息災などに効験があるとされる。緑色ターラー、白色ターラーの両尊でチェンレーシク(=観音菩薩)の左右に侍する姿で描かれることがあり、吐蕃王国のソンツェンガムポ王がチェンレーシクの化身とされたことにより、その妃である文成公主はドゥルマ・ジャンクの、ティツゥン公主はドゥルマ・カルポの化身と考えられるようになった。

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  • This Page Last Updated: 2018-06-18