アイヌにおける、羽衣神話ないし天女伝説に類する伝説に登場するカムイ。大地鷸(おおじしぎ)の姿で顕現する。川で水浴びしていたところをアイヌ人の男に見つけられて着物を隠され、裸を見られたチピヤクカムイは男の妻になることを臨むが、結婚のためには兄であるアペメルとカンチュウの試練を受けなければいけなかった。チピヤクカムイの助けもあって見事にこの試練を突破し、チピヤクカムイを妻にして地上で暮らす。しかし、カムイは必ず「カヌイモシリ(カムイの世界)」に帰らなければいけないため、チピヤクカムイは男の運命を操って代理のアイヌ人の妻をあてがって帰っていった。