太歳たいさい
Tai-Sui
中国において地中に住むといわれる怪物。「大歳」とも書く。赤い肉の塊のような姿をしており、身体中に数千の目がついている。太歳とは元々木星(歳星)をさし、子(ね)の年には子(北)の方、というように毎年、その年の干支と同じ方位に遊行し、12年で一周する。地中に住む太歳はこの木星の動きに合わせて木星のいる方向に地中を移動するのだという。土木工事などで太歳が掘り出されることもあるが、放っておくと祟りで一族が死に絶えてしまうといわれる。これを防ぐには太歳をすぐに元の場所に埋め、工事を中止するしかないとされる。視肉と共に、「肉芝」や「肉霊芝」などと呼ばれる霊芝の一形態や粘菌類の一種を指したものと考えられている。
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