大輪金剛菩薩だいりんこんごうぼさつ
Mahācakravajra
密教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「マハーチャクラヴァジュラ(Mahācakravajra="大いなる金剛輪"の意)」といい、「大輪金剛菩薩」と意味訳される。胎蔵界曼荼羅の金剛手院の第三列(向かって右側)東方(上方)より第七位に配される。同じく金剛手院に配される金剛輪持金剛菩薩と同一本誓とされ、また持金剛利菩薩と同体とされる。さらにこの仏尊が忿怒形をとったものは「大輪明王」とよばれる。その像容は右手に数珠を持ち左手に三鈷杵を持ち赤蓮華に座す姿で表される。
真言は「曩莫悉底哩也(のうまくしっちりや)地尾迦喃薩嚩怛他蘖哆喃唵尾囉爾尾囉爾(ちびきゃなんさらばたたぎゃたなんおんびらじびらじ)摩賀作訖(まかさっきゃ)囉嚩日哩娑哆娑哆(らばざらさたさた)娑囉底娑囉底(さらていさらてい)怛囉以怛羅以尾馱麼儞(たらいたらいびたまに)三畔若儞(さんはんじゃに)怛囉摩底悉馱儗哩曳怛囕娑嚩賀(たらまちしったぎりえいたらんそわか)」(大輪金剛真言・T1231)。
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大輪金剛菩薩
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 地之巻」より
国立国会図書館蔵
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