大元帥明王

大元帥明王だいげんすいみょうおう

Āṭavaka

意味漢訳
広野鬼(こうやき)
曠野鬼(こうやき)
曠野鬼人大将(こうやきじんたいしょう)
曠野鬼神大将(こうやきじんたいしょう)
大元明王(たいげんみょうおう・だいげんみょうおう)
大元帥明王(たいげんみょうおう・だいげんみょうおう・たいげんすいみょうおう・だいげんすいみょうおう)
無比身(むひしん)
無比夜叉(むひやしゃ)
無比力(むひりき)
無比力夜叉(むひりきやしゃ)
音写漢訳
阿駄婆(あだば)
阿吒婆拘(あたばく)
阿吒薄倶(あたばく)
阿吒簿倶(あたばく)
阿吒嚩迦(あたばか)
阿吒縛迦(あたばか)
阿吒嚩倶(あたばく)

仏教における明王の一。「たいげんすいみょうおう」とも読む。また真言宗では「師」の音を無視して「たいげんみょうおう」ないし「だいげんみょうおう」と読む。インドの「アータヴァカ(Āṭavaka)」と呼ばれる悪鬼が仏教に取り込まれたもの。「曠野鬼(こうやき)」と呼ばれる理由は荒野に住んでいた所を釈迦に教化されたという話に因んだもの。国土や国民を外敵や災害から護る仏尊とされる。このため昔は宮中において1月の8日から14日まで、「大元帥の法」と呼ばれる大元帥明王を本尊とした修法が営まれた。その像は一面四臂、四面八臂、六面八臂、十八面三十六臂など様々な姿で表されるが一般的に明王の中でも最も厳しい忿怒形で手足に幾匹もの蛇を巻きつけ、刀や戟などを持ち炎に包まれた姿であらわされる。「八大夜叉大将(はちだいやしゃたいしょう)」の一尊「無比力夜叉(むひりきやしゃ)」は同体とされる。

種字は「अ(a)」、「आः(āḥ)」、「हूं(hūṃ)」、「वं(vaṃ)」、三昧耶形は剣輪、千輻剣輪。真言は「南無多律多勃律、婆羅勃律、柘頡迷柘、頡迷但邏散淡嗚炎毘莎訶(なむたりつたぼりつ、ばらぼりつ、しゃきつめいしゃ、きつめいたらさんたんめいえんびそわか)」(部落百姓小心呪・T1238)のほか「大元帥無辺神力甘露呪」、「阿吒薄倶心呪」、「阿吒薄倶心中心呪」など。

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  • This Page Last Updated: 2026-07-12