オルメカにおける雨の神。オルメカの神々は現在までに呼称が伝わっていないので便宜上このように呼ばれる。広くは農耕と豊穣の神でもあった。"第II神"のように、乳幼児のジャガーの姿で登場し、アーモンド型の目、平らでずんぐりした鼻、外側に広がった上唇、すぐに見分けることが出来る歯のない両端の下がった口をしている。また特徴的な節のついたヘッドバンド、ギザギザのある耳飾り、十字型のバンドをともなう胸飾りなどを常に身に帯びた姿であらわされた。雲、雨、豊穣との特別な結びつきから、この神はマヤのチャクやアステカのトラロックの祖型と考えられている。
- 関連項目
- シペ・トテック