スヴァジルファリ

スヴァジルファリ

Svadilfari, Swadilfari

北欧神話において巨人の長フリームスルスの所有する巨大な魔法の馬。フリームスルスはアサ神族の住むアスガルズにスヴァジルファリに乗って乗り込み、1年半でアスガルズを囲む壁と門を作ってやる代わりに女神フレイヤと太陽と月を自分によこせと神々にいった。ロキの仲介によって、一冬で出来るなら申し出を受けてもよいとアサ神族の神々は答えた。愛馬スヴァジルファリの手伝いもあり、フリームスルスはすごい速さで仕事と片付けていった。このままではフリームスルスは本当に一冬でやり終えてしまうだろうと思ったアサ神族の神々は、ロキを脅して彼らを邪魔するように言った。そこでロキは牝馬に化けてスヴァジルファリを誘惑するという策略に出た。スヴァジルファリはこの牝馬を夢中になって追いかけ、そのせいでフリームスルスは仕事を期限内に終わらせることが出来なかった。策略を知ったフリームスルスはアサ神族に復讐を企てるが、トールの神槌ミョルニルによって殺されてしまった。スヴァジルファリと牝馬に化けたロキとの間に出来たのがオーディンの馬であるスレイプニルである。

地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2016-01-13