人面樹
じんめんじゅ
鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に紹介されている妖木。日本のものではなく、中国の書「三才図会」を引用した「和漢三才図会」の記述を元に描いたものと思われる。人里離れた山や谷に生える木で、人の顔とそっくりな花が咲いており、言葉は話さないがしきりに笑う。笑うと枝が揺れ、笑いすぎると人面の花は落ちてしまうという。
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人面樹(じんめんぢゅ)
「百鬼夜行拾遺(ひゃっきやぎょうしゅうい)」(1805)より
ページ:v01p007
鳥山石燕著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain山谷にあり/その花人の首のごとし/ものいはずしてたゞ笑ふ事しきりなり/しきりにわらへばそのまま落花すといふ