深沙大将

深沙大将

じんじゃたいしょう

仏教において、玄奘三蔵が天竺へ向かう時に流砂からあらわれ法師を守護したとされる、中国由来の護法神。「深沙大王(じんじゃだいおう)」、「深沙神王(じんじゃしんのう)」、「深沙童子(じんじゃどうじ)」などの名前でも呼ばれる。観音菩薩の化身とされ、砂漠の旋風や悪疫の難を除き、災を救い益を成すという。形像は様々なものが伝えられ、左手に青蛇を持ち、右手を胸の前で外に向けて手のひらを広げたもの、大忿怒形で頭に八匹の蛇があり、両手に鉾を持ち岩に立つもの、両手で白飯を持った鉢を捧げるものなどがある。大般若経を守護する十六善神とともに玄奘と対面する形でも描かれる。

種字は「अ(a)」、「हुं(huṃ)」、真言は「阿怖留阿怖留娑羅娑羅娑婆賀(あふるあふるさらさらそわか)」、三昧耶形は鉾(三鉾)、蛇(三蛇)

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  • This Page Last Updated: 2021-08-11